フライの話

2016.07.24 BLOG

アジフライは和食でしょうか??

 

少なくとも、角屋食品はアジフライを日本を代表する料理だと思って製造していますし、日本では和食系の飲食店で食べるのが一般的だと思います。油で揚げる点は和食の代表格である天ぷらにも似てますよね?しかしフライの衣にはパン粉を使います。簡単に言うとパン粉はパンを粉砕したものですので、西洋の料理のようにも考えられます。 今日はフライについて考えていきましょう。

 

まずフライとはなにか?Wikipedia(フライ (料理))によると 『おもに魚貝類や野菜などの食材に卵白やパン粉をつけて、多量の食用油で揚げた料理。またはその調理法』であり『食材が野菜や魚貝類の場合には「フライ」と呼び、豚肉・鶏肉・牛肉などの場合は「カツ」と呼び分けるのが普通』 とあります。確かにそのような分類が一般的ですよね。鯵、牡蠣、海老・・・。どれもフライですね。そしていずれもパン粉で覆われ、油で揚げられています。

 

実はパン粉を利用した食品はドイツのウインナーシュニッツェルが起源とされています。これにはクラッカーやパンの乾燥した物を破砕し、今のパン粉のように使用していました。日本にパン粉料理が入ってきたのは1900年代で「クロケット」や「コートレット(カツレツ」等西洋の料理文化として伝えられました。そのパン粉が日本で独自に進化し、現在に至っています。上記Wikipediaには下記のような記述があります。

 

銀座の老舗西洋料理店「煉瓦亭」は、ポークカツレツの開発と成功に味をしめた店主の試行錯誤により、カキフライやエビフライなどを誕生させている。

 

厳密にいうとフライは日本発の食文化とは言えないようですが、日本で広く受け入れられ、今や和食の一つにも数えられるほど国内で独自の進化を遂げた料理だということができるでしょう。

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