アジフライカンパニー KADOYA - 角屋食品

【謹賀新年】あけましておめでとうございます【新年のご挨拶】

代表のご挨拶

 

あけましておめでとうございます。

昨年は、お客様、お取引様、地域の皆様に大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。

 

2006年に先代である父、悦郎により設立された角屋食品は、今年の6月で創立15年目に入ります。6人から始まった当社は、現在40人まで増え、売上も創業期の約7倍となりました(当社は帝国データバンクを通じて業績を毎年開示しています)。10年後の生存率が6.3といわれるほど、会社を存続させることが容易でない中で、今日を迎えることが出来ていることに心から感謝致します。

 

水産加工食品を製造するメーカーの経営は、海洋資源に大きく左右されます。仕入れる主原料の価格は毎日変動しますし、時には買えないほど高くなる日もあります。最悪の場合水揚げがなく、いくらお金を出しても買えない状態もあります。昨年はサンマの不漁が大きく報道されていましたが、ここ境港でもアジやイワシの不漁が続いています。1月から11月末までのアジの水揚げ量が、2017年に17,764トンだったものが2018年は16,216トン、2019年には14,902トンまで減少しました。さらに、マイワシの漁獲量は2017年には42,038トンでしたが、2018年に17,378トン、2019年には2,114トンと激減しています。このような中で当社が毎日のように生産が出来ますのは、ひとえに境港に水揚げして下さる旋網漁船の漁師さんたちと、魚を競り落とし選別して下さる仲買人さんたちのおかげです。弊社に原料を供給してくださっている全ての方々に深く感謝申し上げます。

 

事業が大きくなるにつれ必要とする原料の量も増えていきますが、昨今の様に水揚げが減少、不安定化する中で、これまで通り安定的にお客様にアジフライをはじめとする製品を販売していくためには、水揚げがあったときの大量仕入れが欠かせません。原料を抱えながら、それを毎日少しずつ加工していき、製品を販売していくことになります。そのため、どうしても原料を確保するための支出が先行します。毎年シーズンに大量のアジやマイワシが確保できますのは、地元の銀行のサポートのおかげであります。銀行の皆さま方の信用と期待を裏切らぬよう、持続的な発展と健全な財務、そして情報の開示に引きつづき努めてまいります。

 

当社は『日本一のアジフライカンパニー』を目指しておりますが、一足飛びに実現は不可能です。何よりも先に、地元の皆さまに認知され、ご支持頂けることが不可欠です。山陰両県の皆さまに『アジフライと言えば角屋食品』と言っていただける、そしてお住まいのすぐ近くで気軽に弊社のアジフライがお求めいただける、そんな姿を目標にしています。

 

弊社の存在理由を示すミッションは『価値を創造し、世界を変え、郷土に貢献する』ことにあります。アジフライ製造は、山陰の海の恵みの価値を高めるための「仕事」であり、事業の発展の「目的」は、郷土山陰への貢献です。利益は会社存続のための「手段」に過ぎません。鳥取県境港市に在るこの角屋食品にしかできないことを探し、事業に結び付け、角屋食品が郷土に貢献できる領域を少しずつ広げて参りたいと思います。

 

海洋資源や景気の動向など、不安要素はいくつかございますが、角屋食品は機敏な意思決定と迅速な実行で、これから打ち寄せるであろう荒波を、今後も地域の皆様のお力を借りながら、従業員とともに息を合わせ乗り越えて参りたいと思います。

 

最後になりましたが、本年が皆様とご家族にとり、健康で実り多い年となることを祈念して、新年の挨拶といたします。

 

 

株式会社角屋食品

代表取締役 角谷直樹